日本においてJazz Hip Hopというジャンルの先駆者でもあり、クラシックを数多く持つFunky DLの最新作は、日本への思い出が数多く詰まったFunky DL初となるフルインストゥルメンタルアルバム!
日本に縁が深いアーティストでもあるFunky DLであるが、きっかけは日本で98年にリリースされたデビューアルバム" Classic was the day"が高く評価されたことから始まった。若干19歳という若さで制作されたアルバムでありながら、その完成度の高さに先にリリースが行われていた母国であるU.Kでは97年にU.K MOBOアワード(U.Kのグラミー賞と言われる)賞を獲得している。
デビュー以降ハイペースに数々の楽曲を発表する中、hydeout productionsからリリースされた"Don't even try itはリリースから10年以上が経つが未だに人気の衰えないクラシックである。またその他にも"Lyrics No Stress"や"Day By Day"、"Hit Me"等の代表曲を持つ。そんな彼が今までリリースして来たインスト曲をまとめたものを自身のサイドで販売を行っていたが、その延長であり、あらたな試みとしてリリースされるのが本作"Nights in Nippon"である。
日本でのリリースを積極的に行って来たと同時に、数多くツアーで日本に訪れているFunky DLが立ち寄った様々な日本の美しい景色や思い出を音楽で表現したアルバムである。
アップテンポで疾走感のあるビートにピアノフレーズが印象的な"Takings of Tokyo"、彼が最も滞在した場所である東京をイメージした曲からはじまり、ゆったりと時間が過ぎて行くようなスロウビートに優しいハーモニーが心地の良い"Hamamatsu Timeless"、は2002年に行われたツアーでもライブを行った浜松をイメージした曲。力強くも心地のよいスネアに流麗なピアノフレーズが大阪の独特のまどろんだ空気感を表現したOsaka Chill Time。北は北海道から南は福岡まで、どれも彼にとっても思い出深い場所であり、彼の思い出がちりばめられたメモリアルなインストアルバムである。