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はてなブックマーク - 2011 December Mix for USEN – ristorante nujabes
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2011 December Mix for USEN -ristorante nujabes special edition -



Usen D-63チャンネルでのtribeによるコーナー「Exclusive Mix from hydeout productions
official shop tribe」、2011年を締めくくるMixは12/3に3rdアルバムにしてラストアルバムを
リリースしたhydeout productions主宰の故nujabesが2002年にリリースした彼にとって
最初で最後のミックス作品となったミックステープ「ristorante nujabes」の
USEN特別エディット版を放送します。

自らもレコードショップを運営し、日々多くの音楽に触れながら創作活動を行ってきたnujabes。
リリース当時の2002年は、1990年代からのHipHop黄金期を経て、渋谷の宇田川町界隈では
レコードショップが多く集まる世界有数のレコード街の繁栄のピークが徐々に落ち着いて来ると
同時に、1990年代後期に一気に加速されたクラブミュージックの「多様化」により膨大にリリース
されるレコードを追って来たリスナーが「より自分の好みにフィットした音楽」をタイトに
模索し始めた時期でもあった。

HipHop、House、Technoなどのジャンルの要素が緻密に交配を重ね多くのサブジャンルの
誕生と細分化がピークを迎え、ある意味考えられる限りの新しいジャンルが「出揃った」感が
あった当時のシーンに状況の中で、自身で作品を生み出し、リスナーに届ける過程までを
視野に展開してきたhydeout productions、すなわちnujabesの(ノンプロモーションにしながら)
音楽そのものの持つ力を基準にした能動的な音楽活動はそれまで、ひたすら西欧の音楽の追従・服従を
繰り返してきたそれまでのシーンの内外に一石を投じると共に、DIY精神の灯火が心の中に
灯りはじめていた野心的なインディーアーティストの指標にもなったといえる。

「様々なジャンルが出揃った」中で、自身のポリシーと美意識を明確に打ち出すと共に
自分たちが育って来た環境の中で当たり前に良いと思える感覚を振り返り、自分たちの好きな
音楽を選択していく。そういった彼の確固たる哲学がhydeout productionsのコンセプトとなり
数々の作品を生み出して来た。

少し、前置きが長くなってしまったが、このMix作品はnujabesがある程度hydeout productionsの
基盤を確立し、アーティストとしてのイメージも徐々に広がりをみせて来た時期のもので、Jazzや
Soulをはじめとした音楽をとりあげ、(当時では)HipHopのビート感覚を軸に楽曲を発表し続けて来た
彼が、どのような選曲を繰り出してくるのか?という注目を集めると共に、良い意味で皆の期待を
裏切ったといえる「選曲の幅の広さ」と「徹底したビート(=ドラム)へのこだわり」が見事に
現れたものとなった。

加えて、当時はMix作品を落とし込むフォーマットとしてはCDに移行が進んでいた時期でもあったが
プレイしている音源がアナログレコードの音源であることもあり、nujabesは0と1のデジタル信号に
変換されてしまうCDというフォーマットを避け、アナログ信号のまま記録されるテープという
メディアにこだわった。
カセットテープというメディアの特性を活かしたSide.AとSide.Bの二つに区切られたルーティンの
展開もこのミックスならではの面白さでもある。(今回のMixはSide.A面を使用)

繰り返しの内容となってしまうがこのMix作品は、多くのジャンルの両極化と、多様化が一段落した
時期に、それぞれの持つジャンルのベーシックな魅力を捉え直し、それぞれの持つ音楽の
普遍的な魅力を見据えながら、自身の世界観を投影し新たなシーンを形成していったnujabesの
一つの通過点であり、分岐点であったといえる。
もうすぐ、このMIx作品が発表されて10年を迎えようとするが、インターネットをはじめとした
音楽をとりまく環境の変化で、これまでとはまた違った飽和状態を迎えている今現在、このMixを
改めて聴くと、音楽に対する根源的・普遍的な魅力をを愛する人間が生み出す情熱を思い出させて
くれると共に、時代を問わず変わらぬ音楽の素晴らしさも再認識させてくれる。


Track List

1.Moonstarr / Scarborough Rt
2.Nickodemus & Osiris / Brooklyn Ole
3.Ben Hurman / Scott Air
4.Moonstarr / Dust
5.Native Force / Rain
6.Diversion Tactics / Some Product
7.Unkle / Rabbit In Your Headlights(Underdog Instrumental)
8.Galliano / Prince Of Peace(Attica’s Bp Instrumental)
9.Prefuse 73 / Point To B
10.Cyne African Elephant
11.The Scott Steireway Trio / 88keys
12.Dadamnphreaknoizphunk / Crocodileleather Tile
13.Tranquility Dass / Cantamilla
14.Lava / Vem Para Ficar
15.Royksopp / Eple


[ 一部収録曲紹介 ]

・ Ben Human – 「Scott Air」(from 「Stone Fox」12inch)

まさにこのMixに収録されて以来、多くのDJたちがこぞってプレイしてきた
クラブジャズインストブレイクビーツクラシック。
フロアで絶大な威力を発揮する抜群の「鳴り」をたたき出すビートに
流麗なラテン調のピアノリフ&ソロに女性スキャットのサンプルが舞う
珠玉の一曲。
クラブジャズ調のインストトラックは多く存在するが、ここまでビートが
太くタイトなものは意外と少ない。そういった奇跡的なバランスを持った
この曲を彼はすかさず取り上げプレイし続けた。



・ Moonstarr – 「Dust」 (from 「Dupont」Album)

こちらもnujabesのプレイの中でも幾度となく登場し、当時の
DJ達が頻繁にプレイしたブレイクビーツクラシック。
Herbie Mann&Tamiko Jones「Come Back To Me」を
シンプルにループしたリフとは対称的にめまぐるしく展開する
ハードヒッティンなドラムビートは、この曲の詳細を知らずとも
思わずそのビートの洪水に圧倒されてしまうほどの威力を持った曲。
それと同時に、鋭角になりすぎない温かみを持った音の質感が
nujabesのドラムに対する趣向とこだわりを顕著に感じさせる
一曲でもある。



・ Native Force – 「Rain」 (from 「Promise EP」12inch)

強烈なMoonstarr「Dust」からの流れを見事に受け継いで
いるのが2001年にJazzanovaのリリースで知られる
ジャズクロースオーバーレーベルCompostからの
Native Force「Rain」。
こちらもnujabesの選曲らしい絶妙な「鳴り」を生み出す
ハード&グルーヴィーなブレイクビートに、北欧的郷愁を
醸し出すストリングスとエレピのリフレインが印象的な一曲。



・ Cyne -「African Elephant」(from「African Elephant」12inch)

後にnujabesと共演を果たすことになるMC、Cise Starが所属する
マイアミのHipHopグループCyne。
nujabesが彼等のレコードを聴いてその独特のフロウと声質の
Cise Starのラップを気に入り、トラックのセンスにも強い共感を
覚えていたとき、偶然日本に訪れていた彼等の所属するレーベル
「Botanica Del Jibaro」のオーナーLa Mano Firaを通じて
実際に知り合い、後に「Lady Brown」「D.T.F.N」「Feather」等の
キャリアクラシックが生まれる事となった。
当時は、Five Deez等を輩出したCounterflow、そしてCyneや
Climberのリリースで知られるBotanica Del JIbaro/Arepaz
エレクトニカヒップホップの良質作品を生み出したMerckなど
マイアミ周辺のアンダーグラウンドシーンが活発で、水面下で
nujabesはこのシーンとも頻繁に交流を続けていた。



・ Dadamnphreaknoizphunk – 「Crocodileleather T.I.E」(from「Complex Dinner Wardrobe」12inch)

アシッドテクノのベテランアーティストHardfloorによる
サイドワークスであり、ブレイクビーツを主軸にした
サウンドを展開したDadamnphreaknoizphunkによる
12inch「Complex Dinner Wardrobe」に収録された
この曲も疾走感溢れるドラムブレイクに流麗なストリングスの
ループが映えるインストチューン。
古くはAZ、そしてMadlibのアルターエゴユニット
「Quasimoto」でも取り上げられていたKool & The Gangの
「Little Children」を絶妙にサンプリングした
一曲。



・ Lava – 「Vem Para Ficar」(from「Vem Para Ficar」12inch)

nujabesが選曲したコンピレーション「modal soul classics」
にも収録された、日本人アーティストLavaによる「Vem Para Ficar」。
東京のイルミネーションの光とブラジルの郷愁を掛け合わせたかの
ようなイメージを醸し出す煌びやかなシンセ&エレピのリフレインに
ソフィスケイトされたサンバのリズムが繰り出されるこの曲でしか
味わえないワンアンドオンリーな浮遊感とメロウネスを醸し出す
クラシックチューン。

「Vem Para Ficar」収録の「modal soul classics」は
tribe web shopにて販売中。



・ Royksopp – 「Eple」 (from 「Real Eyes」Album )

世界的な活躍を展開するエレクトロポップデュオ
Royksoppの出世作ともなった一曲「Eple」。
アートワーク、サウンドデザイン共に極寒の地
ノルウェーの空気感をどことなく感じさせながらも
疾走するビートにBob Jamesのエレピフレーズを
効果的に配置したクラシック。
このMix作品に於いてはエレクトロポップ色の強い
この曲をブレイクビーツ的な解釈で取り上げている。




Next Notice

次回2012年1月の「Exclusive Mix from hydeout productions official store tribe」は、nujabesの
アルバムリリース記念の企画第2弾として、彼の軌跡を辿るべくhydeout productionsの音源のみで
構成されるエクスクルーシブミックスをお届けします。




Exclusive Mix from hydeout productions official shop tribe


D-63 JAZZY HIP HOP
平日
22:00〜23:00
土日
12:00〜13:00
18:00〜19:00
22:00〜23:00 

1時間番組(月間更新)

※月〜金 12:00〜13:00は
アーカイブ放送として
今までのMIXをランダムに
オンエア中。



関連サイト

hydeout productions




12月放送分

metaphorical music



Track List

1.Moonstarr / Scarborough Rt
2.Nickodemus & Osiris / Brooklyn Ole
3.Ben Hurman / Scott Air
4.Moonstarr / Dust
5.Native Force / Rain
6.Diversion Tactics / Some Product
7.Unkle / Rabbit In Your Headlights(Underdog Instrumental)
8.Galliano / Prince Of Peace(Attica’s Bp Instrumental )
9.Prefuse 73 / Point To B
10.Cyne African Elephant
11.The Scott Steireway Trio / 88keys
12.Dadamnphreaknoizphunk / Crocodileleather Tile
13.Tranquility Dass / Cantamilla
14.Lava / Vem Para Ficar
15.Royksopp / Eple



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